子どもが眠る前に、穏やかな笑顔の母が絵本を読み聞かせてあげる。
私は、そんな夜を理想だと思っている母の一人です。
だけど、実際は毎晩の絵本のセレクト、寝る前のバタバタ、子どもたちの年齢差が大きな壁として、寝る前の読み聞かせ行為に立ちはだかります。
ただ、わが家では1冊の絵本を見つけてから、ストレスフリーで読み聞かせをほぼ毎晩できるようになりました。その本は、
頭のいい子を育てるおはなし366 です。
頭のいい子を~はどんな本?
大型本で、全416ページ、厚みは約3.5cm。出版社: 主婦の友社、初版は2011年です。
価格:¥2,300円+税
日本や世界の昔話、伝記、落語、詩など、子どもたちが一生のうちに必ず出会いたい名作を、網羅しているそうです。
各ページに日付がふってあり、366日分のお話が1冊にまとめられているので、分厚くて、重みがあります。
絵本のおすすめ5つのポイント
1. 読み聞かせ時間は1話3分
話が短いので、毎晩の読み聞かせが、時間的にも精神的にも肉体的にも負担になりません。
疲れている日も、最後のがんばり!と思えるし、子どもの聞いてくれる姿を見ていると幸せな時間だなと、改めて日々に感謝できます。
2. 利き手の年齢差がOK
自分で読み聞かせ本を選ぶと、子どもの誰かの年齢・好みに合わせてしまいがちですよね。
この本だと、お話が響く年齢が日によって変化するので、自分の好みお構いなしに、みんなが聞いてくれます。
1歳3男は、全然わからないでしょうが、話し声だけでも聞いてくれたらいいかなーって思っています。本人は、一人ウロウロしています。
話を短くするために、難しい単語も多々出ています。子どもの年齢に合わせて、そのまま読んだり、かみ砕いてあげたり、「あれ!知ってるの?」なんて発見もあり、おもしろいです。
3. 好きな分野が見つかる
子どもが選ばないお話が出てくるので、未知の分野を発見できます。
わが家では、ファーブル昆虫記をまだ読んだことがないんですが、今年子どもが面白そうに聞いていたので、今度はその本を買おうと思っているところです。
毎年の成長、発見があるのが魅力です。
4. 季節感がある
季節に合ったお話をその日に読むって、タイミングが難しいですよね。
この本のおかげで、七夕の日に、ばっちり七夕のお話をしてあげられます。
5. お話のタイプがわかる
ページの脇に、お話のタイプがマークで載っています。
わが家のビビり王長男が、眠れなくなったら困るので、マークを見て「こわい話」を避けることができます。
マークを確認することで、読み聞かせのテンションも決められて便利です。けっこう知らないお話が出てくるので。
わが家の活用方法
寝る前の最後の1冊として、その日のお話を読んでいます。その前に、子どもたちが読んでほしい本や英語会話本を読んでいます。
もちろん、時間のない日だってあります。その時は、「頭のいい子を育てるおはなし」だけを1話読んでいます。
ただ、私のエネルギー切れの時は、お許しをいただいております。子どもたちのがっかりな反応を見ると、やっぱり読み聞かせって求められてるんだなと、翌日から頑張ることを誓いつつ、バタン(^_^;)
もう3年ほど読み続けています。
子どもたちの反応は?
この本はとにかく字が小さいのです。だから未就学児にはとても読めそうもありません。でも5歳次男は読んでもらうのは大好きです。
小3長男は、一人でもこの絵本を読んでいます。全ての漢字にふり仮名があるので、習っていない漢字も一人読みできます。
小学生になるとYouTubeやゲームと映像ばかりで、漫画すら読まないと嘆いているママ友さんもいますから、わが家の3兄弟は本を読む習慣がついている方かなと思います。
読み聞かせ3つのポイント
1. 言葉をかみ砕く
お話を1ページにまとめるため、難しい単語が使われていたりします。
例えば、タニシの長者では、「熱心にお祈りをしていました」という文章があります。熱心にって、低学年でもちょっとわかりにくいかな。。そんな時は、かみ砕いて「一生懸命に」と言い換えてあげる。
という、かみ砕き行為は必要な絵本です。
子どもの年齢が上がれば、そのまま読んであげるだけで伝わると思うので、長く使える本だなと実感しています。
実際小3長男は、子どもっぽい本は嫌うようになっているので。
他にも、セリフが命令形だったり、言い換えたくなる場面もありました。
2. 感想を聞く
結末が幸せなお話があれば、不条理なお話もあります。
「どう思った?」「悲しい」「お話だからね、現実にはないよ。」という、気持ちを聞く行為はしてあげたいなと思う時があります。
読みっぱなしだと、ちょっと悲しくなるお話の時もあります。
3. 作者や作品名を伝える
今後の学習や知識の蓄えとして、絶好のヒントがたくさん含まれている本です。野口英雄などの著名人のお話も出てきます。
さらりと、そして何度も読み聞かせていると、知識の厚みに貢献できそうです。
難しい単語も語彙力を増やすのに役立っています。
注意したい2つのポイント
1. ひとり読みには適さないかも
字が小さいです。小さな子どもの一人読み用には適さないかもしれません。小学生なら読めそうです。
親が読み聞かせする本としての購入がおすすめ
2. 現代の倫理観を求めない
結末が、「なんで?」「ひどい!」連発のお話があります。男尊女卑的なお話も。
現代の倫理観で読むと、反抗的な気持ちになってしまいますが、ギリシャ神話や日本の神話、昔話を責めない気持ちを持ちたいと思っています。
あとは、全ての話に教訓を求めない。起承転結を求めない。も私のルールです。
おはなし、おはなし。
最後に
本のおすすめ解説を公式サイトより引用します。
脳科学おばあちゃん久保田カヨ子先生推薦!「想像力を伸ばし、脳を育む。幼児の宝となる1冊」。1日1話366日分、子供の力を伸ばすお話が入った究極の読み聞かせ本。本書の特長――
1.ひとつのお話を読むのにかかる時間はおよそ3分。短い時間で親子の豊かなひとときをお約束します。
2.本書では、昔話や童話だけでなく、伝記、落語、詩、普遍的な名作など、子どもたちの将来に確実につながっていく作品を網羅しています。心はもちろん、知と脳を育めるのです。
3.オールカラーの本書では、主婦の友社の長い歴史の中から、児童文学の黄金期に描かれた童画を厳選し、特別に挿絵としています。さらに、今を代表するアーティストの手による挿絵も満載。
4.すべての漢字にはふりがながふってあります。また、掲載されているお話は、大きくなっても楽しめて知性を伸ばせる物語ばかり。成長にあわせて、長く読み継いでいけるでしょう。
5.物語から学ぶ教訓や読み方のアドバイスを、POINTとしてお話ごとに掲載しています。
引用:主婦の友社 頭のいい子を育てるおはなし366